両国の国民性の違いは、庭園の造作に象徴的に現れます。
フランスの庭園が植栽も含めて幾何学的に完壁な人工空間を指向しているのに対し、イギリスの庭園は自然をありのままに生かす日本流に近い作法が尊重されています。
ル・ノートルによる一連の庭園とロンドンのリージェンツ・パークを対比すると、その差は明白です。
その違いが、一方は、パリを守りきり、他方は、ロンドンを20世紀建築の成すがままにまかせ・・・
おもちゃ箱をひっくり返したような都市を造り上げてしまったというのは短絡した見立てでしょうか。
20世紀初めは都市への社会的な関心が高まった時代であり、イギリスにも都市をマクロにとらえる発想は存在しました。
エベネザー・ハワードによる「田園都市」構想もそのひとつですが、郊外地を対象として、むしろ、ロンドンからの離脱を意図していました。